カーパーツその2

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    JUGEMテーマ:アート・デザイン



     事故、改造等による交換で、不用になった自動車パーツは、需要があれば中古車市場に出回ったりリサイクルされたりするが、多くは産業廃棄物としてゴミになってしまう。でも、このゴミはかなり魅力的で、きっと子供なら、いやいい大人でも「何かにつかえそう…」と言って、持ち帰りたくなりそうなパーツも沢山あったりする。けど、今時そんなもん3LDKのマンションに持って帰ったらお母さんにしかられるに決まってる。仮に運良く部屋に持ち込めても、「絶対なんかに使えそう」なのだが、その「なんか」は永久に見つかる事はない。あるいは「よしこれを加工すればクールなテーブルになるぞ!」なんて思いついたところで、加工技術も工具も場所もなくて『いつか…』と思っていると、ある日IKEAに行ったりして、「なぁ〜んか。こっちの方がいいかも…」ってなオチになってしまうと敗北ですね。

    でも、ぼくは違うのだ。貰って来たらカスタムペントでもって、必ず絶対意地でも生まれ変わらせて、廃棄の運命を変えてみせるさ。プロだもんあははは。





    と言うわけで、ゴミの中からメルセデスのフロントグリルを3つゲット。車のライトがお目目なら、グリルは鼻か口といった感じのところですね。これを、壁面に飾れるように裏面を加工、綺麗に磨き上げてからから、グッと睨んで目に浮かんだものを描く。というかそれにしてしまえば多分正解です。


    まずはウッドだ。一見木彫りにみえるでしょ。まあ木目からすると、パイン材か杉材ですがね。お部屋の白壁に掛ければなかなか美しく、木の温もりを感じさせます。お客様にあっては「おっこれベンツですか。木製のグリル?…え〜絵なのこれぇ!はぁすごいね。あはは」と空気が和む事請け合いです(笑)


    そして葉っぱ。これはクヌギの葉ですね。ちょっと難しい事してますね。ベースのクロームメッキを生かして、キャンディー色(カラークリア)で仕上げてメンソールのような爽やかさ。お部屋に置けば、お子様のカブトムシも大喜びですね。


    さらにメタリックと特殊偏光塗料を使って羽根で埋め尽くしたモデル。見る角度や光のあたり具合で色が変わって見えますねぇ不思議ですねぇ。実はこの塗料1ℓ弱で10万円もする塗料なんですよ。贅沢でしょ?びっくりするでしょ?あ、でも20ccぐらいしか使ってませんけどね。うまいんで、っていうかケチなんで(笑)



    2013年12月現在この3点は原宿トーキョーカルチャートbyビームスで取り扱いいただいてます。興味ある方は是非お問い合わせください。ね。


    カーパーツその1

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      石膏像と並んで個展で見せたいと考えたのは、自動車のパーツであります。

      昔に作られた神様の彫刻と自動車パーツになんの繋がりがあんのさ?と問われるならば、石膏像は本来の大理石彫刻としての目的はもはやカンケー無く、ここ日本では美大受験のデッサン用モチーフとして量産されている道具で、受験が終われば見向きもされません。

      では、カーパーツはどうかと言うと、これ実は産廃処理されるゴミなのです。言って見ればこれも石膏像と同じく本来の役目は終えてしまっている悲しい物な訳です。これを見つけたのは、友人の経営する自動車板金工場の裏に積み上げられた事故やら改造、交換などの事情で不用になったバンパー、フェンダー、ドアなどの山から引きずり出したようなもので、「これもらっていい?」って聞いたら「いいっすよ〜」みたいなノリ。まあ、これは以前から「こういうものが出たら置いといてね」ともう一歩踏み込んだわがままで貰っちゃったんですけどね。これをカスタムペイントパワーでもって生まれ変わらせてしまえば、物質的には寿命が伸びますよね。

      『生まれ変わらせる』とか『寿命を伸ばす』とかまるで命あるもののようですが、ぼく個人としては生き物好きというか、恐れも含めて生命自然物全般に対する興味と敬愛みたいなものが原動力となって絵を描きカスタムしているので、自ずとそういう感じの作品になっちゃいますよね。一生懸命やると無機物が有機物に…変わりはしないけどそんな風に見えたりします。

       

       最初に選んだのは車のフロントフェンダーです。でかいけどFRP樹脂製で案外軽いので、壁面に掛けられるなぁと思ってね。右フェンダーは、得体の知れないなんかすごそうな生き物です。白ベースのラメで偏光反射する外骨格の生物は、赤く透明な部分からその下にある筋肉的なものとかが見えるような構成です。カスタムペイント素材として代表的なゴールドリーフの柄入り箔も使って強そうで豪華に仕上げました。

       左フロントフェンダーは、赤、黄の鮮やかなガーベラが舞い上がり、無数の大粒ラメがギラギラ反射するブルーキャンディー仕様。生殖器むき出しの様な花と反対色のギラギラが毒毒しくてうっとり出来ます(笑)

      どちらもドア側の絵が切れていますが、そうする事で車全体をイメージさせる効果を狙っています。

      自動車用2液ウレタン塗料使用。雨風もヘッチャラで色あせず室内なら100年単位の耐久性です。こうして物質的寿命は格段に伸ばせましたが、問題はずっとゴミにならない作品にできたのかってことですねあはは。


       


      闘神マルス

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         石膏像をペイントしようと考えた時、「美大の予備校では定期的にデッサン用の石膏像を買い替えて廃棄する」というウワサを聞いた。えっマジですか?それが本当なら、もらえたりしませんかねぇ…だって石膏像って高いんだもん。売れ線のブルータスでも4,5万。ヴィーナスは半身像で14万。全身像なんて73万円もするもんね。好奇心で調べたら3mを超えるサモトラケのニケは400万以上だ。


        とはいえそんなに都合良く廃棄処分の石膏像が手に入ると思えず、ヴィーナス(半身像)は『モナリザもあっと驚くこの安さ』でおなじみ世界堂にて11万円で購入。前述通り『羽根で覆われたヴィーナス』が誕生したわけであります。


        そしてもろもろ制作中のある日。美大受験で購入した『青年マルス像』(首像)を譲ってくださる人がいる、という願っても無いラッキーなお話が転がり込んできた。ヴィーナスが『愛と美の女神』なら、マルスは『闘いの神』ですから、意味合い的にも対を成す形になってかなり良い。しかも美形ぞろいの石膏像界にあってマルスさんは一二を争うイケメン像として女子の人気も高い。やりがいもありますね。


         『青年マルス像』には若き闘神にふさわしくファイヤーをまとっていただきました。しかも猛々しく野獣の毛皮。堀の深いお顔やカールした髪など、今まで経験の無いほど激しい凹凸に苦戦したものの、毛1本ずつ描く獣毛描写も改心の出来であります。『ヒョウ柄の青年マルス首像』は、ぎりぎり搬入の当日朝に完成したのでした。


        ミロのヴィーナス

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           あっというまに今年も12月。本当に小学生のころとか一年が永遠のように感じたものだったのに、なんと非情に時は過ぎ行く事か。そして、久しぶりにブログを開いてみれば5月の個展告知以降全く更新してないではないの。これではいけませんね。

          さて、久々なのでしばらくはブログを休んでいた間に制作したものとか思い出しつつ記録しておこうと思いますが…どうしても4月の個展DMの画像が目に入るので、『ミロのヴィーナス』から。

          ミロのヴィーナスは、ルーヴル美術館にある『世界一有名な彫刻』ですね。ぼくも中学校の時、美術室前の吹き抜けにこれの全身像があったのをよく覚えています。中学の美術室の入り口にあったから、日本の美術教育の入り口と言うのは少し強引ですが、カスタムペイントの題材としても最高なのです。だって誰でも知ってる彫刻なら、誰が見てもどう変わったのかすぐに気付いてもらえるでしょ?

          ヴィーナスはギリシャ神話に出て来る愛と美の女神様。これの全身を銀色の羽根で埋め尽くすプランです。シルバー(メタリック)には強い反射と陰影がつく特徴があるので、表面の凹凸をより強調して見せる効果があります。しかし、金属的で冷たい印象になるので、羽根の持つふわふわした柔らかいイメージで中和させようというわけですね。

          そういえば石膏像のペイントは2003年に恵比寿のシルバージュエリーブランドPUERTA DEL SOL用に制作したベートーベン像以来。あれは、今でも店の前を通りかかるとウインドゥに飾られていますので、通りかかったら「おっ!これね」て感じで見てみてね。 


          新しきカスタムペイントの光と道

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          久しぶりの手帖でありますが、お知らせです。ぼくの個展をカプセルとタンバリン、2つのギャラリーで間もなく開催します。また、伊勢丹新宿店でも作品展示があります。あわせてご覧頂ければ幸いです。思えば20年やって来て、カスタムペインターとしては初めての個展です。だからって言う訳じゃないけど、思い切って都内3カ所同時開催のプチ倉科祭り。新作中心。事の重大さも考えずに決めてしまった以上、もう必死でやってます。どこかで聞いた様なタイトルですが、マジです。


          CAPSULE 2013年5月18日(土)〜6月16日(日)
          土日のみOPEN/12:00〜19:00
          東京都世田谷区池尻2-7-12 STORE HOUSE三宿B1F

          TAMBOURIN GALLERY
          2013年5月21日(火)〜5月26日(日)
          11:00〜19:00(最終日18:00まで)
          東京都渋谷区神宮前2-3-24

          0棒丹新宿店本館2階グローバルクローゼットアートギャラリー
          2013年5月13日(月)〜5月28日(火)


          本当に『新しきカスタムペイントの光と道』を示すことができているのか?どうぞ現物で確認ください。よろしくお願いします。

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