カーパーツその1

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    JUGEMテーマ:アート・デザイン

     

    石膏像と並んで個展で見せたいと考えたのは、自動車のパーツであります。

    昔に作られた神様の彫刻と自動車パーツになんの繋がりがあんのさ?と問われるならば、石膏像は本来の大理石彫刻としての目的はもはやカンケー無く、ここ日本では美大受験のデッサン用モチーフとして量産されている道具で、受験が終われば見向きもされません。

    では、カーパーツはどうかと言うと、これ実は産廃処理されるゴミなのです。言って見ればこれも石膏像と同じく本来の役目は終えてしまっている悲しい物な訳です。これを見つけたのは、友人の経営する自動車板金工場の裏に積み上げられた事故やら改造、交換などの事情で不用になったバンパー、フェンダー、ドアなどの山から引きずり出したようなもので、「これもらっていい?」って聞いたら「いいっすよ〜」みたいなノリ。まあ、これは以前から「こういうものが出たら置いといてね」ともう一歩踏み込んだわがままで貰っちゃったんですけどね。これをカスタムペイントパワーでもって生まれ変わらせてしまえば、物質的には寿命が伸びますよね。

    『生まれ変わらせる』とか『寿命を伸ばす』とかまるで命あるもののようですが、ぼく個人としては生き物好きというか、恐れも含めて生命自然物全般に対する興味と敬愛みたいなものが原動力となって絵を描きカスタムしているので、自ずとそういう感じの作品になっちゃいますよね。一生懸命やると無機物が有機物に…変わりはしないけどそんな風に見えたりします。

     

     最初に選んだのは車のフロントフェンダーです。でかいけどFRP樹脂製で案外軽いので、壁面に掛けられるなぁと思ってね。右フェンダーは、得体の知れないなんかすごそうな生き物です。白ベースのラメで偏光反射する外骨格の生物は、赤く透明な部分からその下にある筋肉的なものとかが見えるような構成です。カスタムペイント素材として代表的なゴールドリーフの柄入り箔も使って強そうで豪華に仕上げました。

     左フロントフェンダーは、赤、黄の鮮やかなガーベラが舞い上がり、無数の大粒ラメがギラギラ反射するブルーキャンディー仕様。生殖器むき出しの様な花と反対色のギラギラが毒毒しくてうっとり出来ます(笑)

    どちらもドア側の絵が切れていますが、そうする事で車全体をイメージさせる効果を狙っています。

    自動車用2液ウレタン塗料使用。雨風もヘッチャラで色あせず室内なら100年単位の耐久性です。こうして物質的寿命は格段に伸ばせましたが、問題はずっとゴミにならない作品にできたのかってことですねあはは。


     


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