闘神マルス

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     石膏像をペイントしようと考えた時、「美大の予備校では定期的にデッサン用の石膏像を買い替えて廃棄する」というウワサを聞いた。えっマジですか?それが本当なら、もらえたりしませんかねぇ…だって石膏像って高いんだもん。売れ線のブルータスでも4,5万。ヴィーナスは半身像で14万。全身像なんて73万円もするもんね。好奇心で調べたら3mを超えるサモトラケのニケは400万以上だ。


    とはいえそんなに都合良く廃棄処分の石膏像が手に入ると思えず、ヴィーナス(半身像)は『モナリザもあっと驚くこの安さ』でおなじみ世界堂にて11万円で購入。前述通り『羽根で覆われたヴィーナス』が誕生したわけであります。


    そしてもろもろ制作中のある日。美大受験で購入した『青年マルス像』(首像)を譲ってくださる人がいる、という願っても無いラッキーなお話が転がり込んできた。ヴィーナスが『愛と美の女神』なら、マルスは『闘いの神』ですから、意味合い的にも対を成す形になってかなり良い。しかも美形ぞろいの石膏像界にあってマルスさんは一二を争うイケメン像として女子の人気も高い。やりがいもありますね。


     『青年マルス像』には若き闘神にふさわしくファイヤーをまとっていただきました。しかも猛々しく野獣の毛皮。堀の深いお顔やカールした髪など、今まで経験の無いほど激しい凹凸に苦戦したものの、毛1本ずつ描く獣毛描写も改心の出来であります。『ヒョウ柄の青年マルス首像』は、ぎりぎり搬入の当日朝に完成したのでした。


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